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古稀脳活72

                    ブログタイトルの『古稀脳活72』は ”ボケ防止と脳活性化” のために72歳から開設するという意味である。                                                                今後、何年ブログを継続できるか自分自身との闘いであり、またそれが励みになり老後の楽しみでもある。

大量の『竹刀』をどうする?....私は『竹刀再生職人』!


二日前(27日)の昼過ぎ、長女が24本の『竹刀』を抱え込んで「お願いしま~す!」と、一声掛けて玄関に置いて帰っていった。
その「お願いしま~す!」というのは、私に『竹刀の手入れ』を頼むという意味である。

世界中を震撼させた『新型コロナウイルス』が、日本に上陸(2020年1月)する前までは、半年に1回程度の周期で持ち込んできていた。
当時は、5~6本の『竹刀の手入れ』だったのだが、今回は約2年ぶりに持ち込んできた。その数は3倍にも及ぶ24本である....これも『新型コロナウイルス』により、満足な稽古ができず『竹刀』も損傷しなかったものである。
 
私の長女(母親と記す)には3人の子供(全て女)がいる。
一番下の子供(孫娘と記す)が小学5年生の時に、母親が地元の『剣道教室』に、剣道体験入部で連れて行ったところ、剣道が好きになったようでその日のうちに入部し、週2回の稽古に通い始めた。
 
剣道では子供の成長(年齢や身長)と共に、今まで使用していた道具(防具、道着、竹刀など)が使えなくなってくる。
特に『竹刀』には、年齢別の長さ基準がある。重さの基準は中学生以上の女性が、男性より1~2割程度軽くなる。(下表参照)

   
この『剣道教室』では、その使わなくなった道具を、下級生たちに残していくという良き慣習がある。
今年、孫娘は高校生になったので、中学校時代に使っていた『竹刀』を後輩たちに残すことになった。
 
今回持ち込んできた24本の内訳は、高校生用の『38』(上表参照)が20本で、中学生用の『37』が4本である。
高校を卒業すると『竹刀』は『39』になり『38』は使えなくなるので、そのまま置いていったのである。
更に、24本のほかに3分の2の辺りで「ぽっきり」と折れた、使い物にならない『竹刀』が1本紛れ込んでいた。

『竹刀の手入れ』は.....下記写真(竹刀の部品名称)で示すように『先革(さきがわ)』、『中結(なかゆい)』、
『弦(つる)という『部品』を外し、必要に応じて『柄(つか)』を外して、竹1本づつにバラバラにして、竹の表裏の傷み具合を『サンドペーパー(紙やすり)』などで『ササクレ』部分を削り取り、最後に蠟燭の『蝋』を塗って竹同士の滑りを良くして完了となる。
勿論、竹が割れていたり痛みが激しいときは、竹を差し替える等の処置を行う。

 

現在の私の肩書は『竹刀再生職人』と言ってもいいのかなぁ~!
手入れの結果は、6時間かけて20本だけ再生できた。4本は痛みが激しくて『ボツ』にした。
そして「ぽっきり」と折れて使い物にならなかった『竹刀』を短くして『小刀(しょうとう)』に再生加工してみた(上記1枚目写真の中央部下段)。
私はこの『小刀』が結構気に入っている。
これは孫娘が室内で左手だけで素振りするように再生加工した試作品である。
果たして使ってくれるかどうかは本人次第である。
 
この孫娘は中学校2年生で『初段』に合格できた。
3年生で『2段』という目標を持っていたのだが、憎っくき『新型コロナウイルス』で稽古さえもできなくなった。
一番伸び盛りの大切な時期に「待った!」を掛けられてしまった格好である。
これからの高校3年間で3段まで上り詰めて欲しいと願いつつ、爺は『竹刀再生職人』として腕を磨き続ける....。(vol.1587)【Kー正人】
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